電子ピアノ。

飽きてきたなー、Twitterも(早っ!)。
ラジオ専用アカウントとして立ち上げてみたものの、そのラジオ番組のメールテーマもここ最近は、食べたいもの、だったり欲しいもの、だったり、ややもすると「昔(バブル経済?)はよかった」や「消費は美徳」みたいなテーマなことが多くて、まったく気分がのらない。
別に俺も、ラジオ番組で天下国家を論じようなどとは思わないが(笑)。
リアルでも友だち少ない、というかほとんどいない俺のようなヤツが、場所を仮想空間に移してみたところで結果は同じ。
ということで、まぁそもそも、友だちを増やしたい、とか人間関係を広げたい、というような野心も下心もないヤツが、よりにもよってSNSに手を出した時点で間違いだった、ということだろう。何度懲りたら気が済むんだか俺…。

f:id:oku_anijin0406:20201011200240j:plain
ヘッドフォン端子が譜面台の裏、というのが唯一欠点(都度抜き差しするので、マスキングテープを△に切って貼ってみたが)

ほぼ1か月待ちで届いた電子ピアノ、その後。
すっかり一時期の熱も冷めたタイミングになってしまった。

思えば納品されてからも、こうして弾けるようになるまでの道のりの、長かったこと。
設置するつもりでいた壁面の一角には「先約」、リズムトラベラー(練習用のドラム)の入ったドラムケースが置いてあり、どけなくても大丈夫だと思い込んでいたのだが、やはりフル88鍵のピアノとなるとそれなりに幅が必要で。残念ながら移動を余儀なくされた(というか買う前に、カタログスペックから幅くらい計っとけ、という話だが)。
本体が届いてから、慌ててキーボードスタンドをネット注文する、我ながら計画性のなさ(><)
従って、弾ける状況になるのはさらにスタンドが届いてから、になった。
もう何年も手の入っていなかった壁面なので、物を移動したら当然、掃除くらいはせざるを得ない。
実際に据えてピアノの前に座ってみると、壁面なだけに天井灯を背負う形になってしまい、自身の影が譜面台に落ちて手元が想像以上に暗かった。
元々、演奏中は鍵盤上の自身の手元なんか見やしないのだが、譜面が見えないのはさすがに困るぞ、ど老眼…。
というわけで急遽、クリップライトを物色しにホームセンターへ。
今どきは蛍光灯よりはLED、ということになるわけだが、蛍光灯よりも長寿命なので、電球交換できない一体型が普通らしい。万が一にも点かなくなったら、本体ごと廃棄してください、ということか。
電器量販店や純正品のみ取り扱いのニトリよりはホームセンターの方がまだしも品数があるらしく、選びやすい1,500円ほどの価格帯のものから、小型のものを購入した。

ここまできてようやく、電子ピアノを弾ける環境が整った。
達成感とともに帰宅途中、フードコート内のリンガーハットに寄って皿うどんの夕食。ミニにしたが、餃子を付けちゃうもんね。
しかし、かつて給料日恒例だった近所の定食屋(既に廃業)での夕食のような自分への「ご褒美」感は、残念ながらやっぱり薄かった。

ここへきてようやく初めて、電源を入れる。
全てのキーを一応鳴らしてみて、問題がないことを確認(この時点で問題が発覚しても、クーリングオフ期間過ぎちゃってるが)。
それから、かつてよく弾いていた曲を数曲、叩いてみた。
久しぶりの打鍵の感触と音に集中していたら、仕事場でのストレスからかなり解放されちゃったのには、自分が一番びっくりした。
やっぱり思いつきでギター購入にしなくてよかった、かも。
今のところは弾けること自体がうれしくて、指が以前のように動かないくらいで「うがぁ~!」っていうストレスになることはまだない。
っていうかブランクが長すぎて、指が動かないのは当たり前だろう、くらいの受け止め。
しかしいつの間にか演奏歴も長くなり、音楽の教科書に載ってるあたりの比較的簡単に弾ける曲も複数持っているので、これらをひと通り弾き回すだけでもそれなりの時間がつぶれて退屈することがない。

もちろん、毎日弾いていた頃には難なく弾けた「難曲」の譜面を持ちだしたら途端に瓦解したが…あぁ。
しかし元々好きで弾いていた曲たちなので、弾けなくなってしまったことがストレス、というよりはあーでもない、こーでもない、と工夫を愉しんでいるうちに時間が過ぎる、という感じだ「大人のピアノ練習」。
いつまでに弾けるようにならなければ、という予定やプレッシャーがないのもいいのかも知れない。
っていうか読譜はやっぱり、かなり遅くなったなぁ。

それでもパソコンのキーボードを叩いているよりは、心身によさそう。
指で叩くものがピアノの鍵盤からパソコンのキーボードになった数十年前、思えばこの新しいインターフェイスに対する抵抗感、みたいなものは全くなかった。
手首や指の使い方はピアノと同じだったからで、手の形ができていたので、どちらも今もって自慢するほど早くはないが、触ることへの抵抗感が少ないのだった。
インターフェイスの違いでいうと、スマホはダメだな。
あの、片手で本体を持って利き手の指で無心に画面を擦っている様子は、傍から見てると「女性的な所作」にしか見えず、未だに抵抗感。どんなに便利だといわれても、自分でやりたいと思ったことが一度もない。

今やアカペラもメジャーな音楽ジャンルになったお陰で、「へぇ、無伴奏でスゴイですね」といってもらえるようになったが、その昔は「アカペラやってます」というと、「あぁ、楽器できない人ね」と思われてるような気がしてとても癪だったものだ*1
俺自身の音楽歴を紐解くと、合唱部で歌い始めたのは確かに中学生の頃だったが、ポピュラー音楽デビューは高校生の頃で、フュージョンバンドのキーボード担当だったので、実は楽器の方が先だった、といえなくもない。
さて、「中身」の設置がようやく終わったので、今度は壁に立てかけとくと自身の背丈ほどもあるダンボールを早いとこ、資源ゴミに出さなければ。
f:id:oku_anijin0406:20201011202054j:plain
やっぱり楽器は、思い立ったときに手にできる環境がないとダメだな。
実家暮らしだったときは、望まなくともそういう環境だったわけだ。
久しぶりに所用で途中下車してみた船橋のストリートピアノは、もちろんコロナ禍で無期限使用休止になったまま。
幸い撤去はされておらず、いずれは再開を目指しているらしいので、その頃までには人前で弾ける曲の2~3曲も仕込んでおくとしよう(なんと、弾き語りや他の楽器とのセッションはNGとあった)。
俺が弾いたくらいで「密」なことには絶対にならない自信は、あるんだが…。

*1:個人の感想です