スクランブル出勤。

昨日の昼前に、上長から内線電話で問い合わせられた件。
メールで取引先から依頼が来ていたのは知っていたが、それにしたって17日のことで、もう10日以上も経ってるのに今日まで一切具体的な指示がなかったわけで。
正直、今聞いてても俺には何のことをいっているのやらさっぱりで、だからこそ俺自身が担当だという認識もなかったわけだが。
だから知らないって、今も昔も一切携わったことないって言ってんの。
(今回も)パソコン使えるヤツが「全知全能」だと勘違いしてないか?
社内全てのパソコンに収蔵されているデータと内容、把握してるわけじゃないから。
「ここにある、このデータをこういう形にして」って具体的に指示してくれれば、形にして吐き出すくらいのことは承りますが。
仕事頼むのに、「必要なものと段取りは自分で考えろ」って言えるほど、何かあった時に責任ひっ被ってくれてないじゃんアンタ。
前任者がちゃんと引き継いでいないことは、俺の職務上の責任感とは無関係だ。
どうせまたそちらの部署では(ミニラあたりが)、忘れちゃった俺が悪い、くらいのことを、鼻息荒く言いふらしてるんだろうけど。

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やたらと「パーティーには行くな」と言われる、バスの中吊り(市から、外国人向け)。


で、平日休みの今日になって職場からの電話で叩き起こされる。
夜着信音を、"Colorado Bulldog"に変えたばかりだったので、かなりけたたましい(笑)。
久しぶりに俺が「スクランブル出勤」しないと埒が明かない感じの、慌ててはいないが切迫した上司の声。
電話脇の「囁きおかみ」は、誰だよ?(昨日は出勤してなかったチーフだった)
っつーか俺に言いたいことがあるんなら、直接電話口に出ろってーの。
件のデータ管理だって、本来ならオマエがさっさと済ませておくべきことだったろーに、散らばったまま放置した上、懲りずに毎度同じことを繰り返してる。
言われたことやるだけだったら、給料も俺たちと同じでいいよな。

これが直属上司以外からの依頼だったら、今日は一歩も部屋を出ない展開なのだが。
「今、遅い朝食中なので、終わり次第伺います」
と返答。
とはいえ俺にも俺の(仕事休みの日の)予定というものがあるので、最低限今日の予定は優先させてもらう。
午前中に予定していた、台風襲来による籠城用の食料補充は、今日の帰宅時やっつけでもなんとか足りそうだ。
たとえわずかな間でもと布団を干すと、郵便局で代引き荷物を引き取ってから、会社へ向かった。
出がけに雨雲レーダーくらいは確認しとこうと思ったら、折悪しく今月の通信制限にかかってしまったらしく、思うように繋がらない。全く!
この間、上司は俺が口にした前任者を含む何人かの関係者に電話であたってくださっていたようで、出勤途中に都度入ってきていた上司からの続報で、俺が会社に着くころには昨日時点よりも「ヒント」がかなり増えていた。
一方の上長は、昨日からずーっと、
「阿仁さんがやったことあるはず」
と念仏のように繰り返し言い続けてただけ。
他ならぬ俺本人が「やったことない」「できない」と言ってることに対して、何のエビデンスもない。
上長からは他にも、今朝の電話経由で「昨年の改訂作業は『コツ骨サマ』が…」っていう誤情報まであって、これはさすがに眉唾。そもそも俺の知る限り、コツ骨サマが扱えるアプリケーションじゃなかったはずだ。
全てが終わってから上司から訊いた話では俺の想像通りで、コツ骨サマにはケンモホロロに断られて、隣の部署のベテランが対応してくれたそうだ(これほどの出来事を忘れてる方もどうかしてるが、現場から報告が行ってなかったのか…)。
ここまで上長からの「情報」は全てハズレだったわけで、もうまるっきり「八甲田山」。運が悪けりゃこのまま全員遭難してた。

久しぶりの「スクランブル出勤」で、六本木時代や中野勤務時代を強烈に思い出した。
そう思うと個人的には慣れていて、それ自体は大して腹立たしいことではない。
それよりも、わざわざ顔を出して結局無駄骨、という可能性が高いことに、腹が立つのだ。そう思うことにする。

会社近くのスーパーで昼食用のB.L.T.サンドを買ってから、事務所の自席には立ち寄らず、旧社屋に直接入る。
お目当てのデータがこちらのパソコン内にあるらしいことは、お陰でほぼ特定できていた。
片手にサンドイッチ、もう片方の手はもどかしく昨日も試みたファイル検索、但し候補となる検索ワードも昨日より多い。
程なく発見できた電子ファイルは…やっぱり俺、関わったことないよコレ(ここまでの「変化球」作業、やったことあったらむしろ絶対に忘れない自信あるし)。
もうひとつの関連ファイルの最終更新日には「2018年」とあり、恐らく今日の俺と同じように無茶振りされた前任者の手によるものとわかる…恐らくは今の俺以上に右も左もわからない状況だったはずで、こりゃ反則級の無茶振りだったことだろう。

出勤13時、結局1時間未満で、電子データをブツに「変換」するところまで滞りなく済ませて、ステータス対応済。
丁度旧社屋に飛び込んできたチーフに一式手渡すと、
「仕事休みの日なのに、対応してくれてありがとう」
…な~んだ、ちゃんとお礼のことばくらいは、言えるんじゃん。

途中から作業に合流してくださった上司からは、
「ちゃんと出退勤時間、記録しておけよ」
と言っていただいたが、実はハナから(1時間に満たないで解決しちゃった場合は)ボランティアで済ませるつもりだったので、
「(本来は)昨日の仕事ですから」
と答えて帰宅した。