詫び状。

昨夜、職場でいつも通りサンドバッグ状態に遭って帰宅すると、隣室大学生氏の部屋が、なんだかとってもエキサイティングなことになっている(バリ島のケチャ?)。
今夜は宴会かぁ。
まぁたまにはハメ外したいときも、あるよねーこんな世の中だし。
音楽的にも面白い試みだと思ったので、正直俺も(音だけ)楽しんでいたが、さすがに23時を過ぎたので、
「何時までやります?」
の朱書きメモをドアに貼っておいた。

今日。
昼過ぎになって「10年に一度の大寒波」との気象庁の脅しがどの程度だろうか(「底」は来週火曜日あたりらしいが)と、昨夜来初めて玄関ドアを開けてみると、ドアノブに菓子折りとお手紙が。
隣室大学生氏からの、昨夜の振舞いについての詫び状だった。

一旦、自身の気持ちを落ち着けるために、そのまま昼食の買い物に外出。
もう丸1年以上、居を接して暮らしているわけなんだがこの隣室大学生氏、バンドマンなのに昨夜のように多くの友人を集めて騒ぐこともなければ、日頃は本当に静かな暮らしぶりで、こちらも助かっていた。
俺自身が思うように音楽できないもどかしい思いを除けば、
「いやぁ、若いっていうのはいいですなぁ(笑)」
くらいの感覚で、昨夜は文字通り、誓ってそこに怒りの感情は一切なかったのだ。
…今どきの大学生って、おもろいな(いや、俺の伝え方だろ悪いのは)。

近隣校の「お受験」当日、だったらしい。
一斉に帰宅する受験生と付き添いの親で、駅のキャパをすっかり超えてる。毎年繰り返されるこの状況を横目に見てから、いつものスーパーへ。
食料品の棚で目にした、「0歳児からの」という名前の商品。
別に今更目新しいものでもないが、高齢化が今より更に進んだら「85歳からの」とかも、目にすることが増えるんだろうか(すでにあるのかもだけど)…いや、売れないよなーソレは(一部切実な購買層以外には)。
それにつけても。
別にオシャレにもっとカネかけろ、とかショーン・コネリージョージ・クルーニーみたいになってくれなどと言うつもりはないんだが、店内に目を転じると本当にしなびてしょぼくれた年寄しか目に映らない。
これは俺の周りだけの現象なんだろうか?
この先、人生を生き抜く勇気をなくしてしまいそうだ。

さて、買い物から帰宅したものの隣室に人の気配はあるので、このまま無視、というわけにもいくまい。
ドアノブの菓子折りをようやく自室扉内に引き入れてから、
「しろやぎさんたらお手紙書いた♪」
一旦書き終えて、改めて詫び状の方に目を通すと、文末に「後日改めてお詫びに伺います」みたいなことが書いてあって、今度は俺が慌てる。
いや、「ご来訪」だけは切にご遠慮いただきたいのだ隠遁生活者(俺)。
末尾に、
「改めてご来訪のお気遣いは無用にて」
と加筆しておく(古文?)。
当人たちにも、さすがに昨夜はちょっとやり過ぎたかも、という認識があったんだったらヨシ! だ。
1階ポストに投函してきたが、これ、いつ目にするんだろう。
日頃からあまりチラシとか取ってないみたいなんだが。
差し当って本日中のご来訪はなかった。

政府、この春から新型コロナの2類⇒5類扱い検討へ、総理が関係閣僚に指示。
詳しいことはわからんが、年度初めで新学期やら異動やらの民族大移動があって、その後すぐGW。
それらが明けた世の中がはたしていったい、どんなことになってるやら…。

3年前にも思ってたことだが、今や感染予防策についてはかなり情報が出回った。
次の段階として、これをこうしたらどの程度防げる、みたいな確率だかパーセントだか、数値化してもらえたらありがたいな、と思う(難しいことだとは思うけど)。
ウイルスというもの、目に見えないだけにどうにも日々感染予防をしているという手ごたえがない。というか気持ち報われない感じがどうにも、頭で必要性は理解できていても(5類変更後も)維持していける自信がもてない。
手を消毒したら、とかマスクを着用したら、とかの他に、満員電車を回避できたら、とかエレベータ―を使わなかったら、とか。
俺以外の日本国民は何かとポイント化が大好きみたいなので、いっそこれらを点数化して(どうやって実行を都度確認するかはともかく)、マイナポイントにでも付与してあげたら、啓蒙にも予防策にもなるんじゃないかな(笑)。