ケーブルテレビ、点検の日。

8時起…アブねぇ、いつも通り二度寝するところだった。
雨。「雨天中止」がトレンドワードに。関東では桜満開の週末だったからなぁ。

ケーブルテレビ会社の点検来訪に備えて、部屋の一番奥に位置するプラグまでの「導線」とプラグ周りを、見てくれだけでも片付けなければならない。もう10年ほど、来客なんてついぞ迎えたことがないのだ。
ベランダ側に干している洗濯物を取り込むことから手をつけたら、ガラスの結露が気になり拭き掃除に。
対外的に日常、テレビは見てないのだが、コンセントとプラグは外してあるものの、地デジチューナーを含めた配線は全て外すまでもないだろう。
プラグ周りと壁面も、軽く雑巾がけしておく。

いつの間にかモノが増えすぎてしまい、オトナ2人はさすがに狭いので、こたつをたたむ。
引っ越してきてからしばらくは、着替えの入ったバックパックと寝袋だけで暮らせていたはずなのだが…。
まずは天板上のモノを片付け。
ノートPCと外付けHDDは机上へ退避。これは冬が終わった今、もうこのままでいいのでは?
雑貨カゴは本棚前にひとまず床置き。
天板を拭いてから、こたつと一緒に本棚前に立てかけて、念のため「ヤバい本」(笑)の背表紙は見えないようにスポイルしとく(我ながら名案!)。
玄関周りでは、譜面台・キャンプ用折り畳み椅子とテーブル(いずれも折りたたんだ状態で立てかけてあった)をシンク下へ移動して、間口を広くしといた。
これもいつの間にか廃棄が追いつかなくなったビールの空き缶は、踏みつぶしてビニール袋に入れておく。これだけでも随分と玄関が広くなった感じがする。
バスルーム前のシャンプー等が入っているカゴは、一旦バスタブ内へ。
昨夜分解掃除を終えたシェーバーは、油を差して充電。
冷蔵庫脇のブックケースは、積み上げて1列分奥へ押し込む。

先日届いた「祠」のミニチュア(ペーパー・モデル)を開封、封筒を捨てるのにシュレッダ鋏に手が伸びたので、アパート賃貸保証人変更でやりとりした際に発生した封筒の宛名部分にもシュレッダ鋏を使い、ようやく資源ごみへ。
小型の電動シュレッダー内ダストボックスも、こうして思いついたときついでに空にしておく。

…なんか点検来訪と無関係な片付けばかりになってきたな。
無音の室内は私が耐えられないので、BGMにお気に入りのフュージョンかけたりして(歌モノはこういうときは邪魔)。
エアコンの暖房を入れる程度に、今日は冷える。

「今日は(寒いので)外、出ない方がいいっすよ」
…担当はこの前、玄関先で捕まってしまった、話好きな新卒さん(今日、話しているうちに判明)だった。
さぞかしコロナ禍で大変な学生時代だったんだろうな。だから人と話ができる営業の仕事に就いたのだろうか、とか勝手に妄想。
点検結果は適正値だったとのこと。
確か入居当初の検査ではは「不足ぎみ」といわれたんだと思うが…併せて接続ケーブルによる減衰はない、とのことで、入居時に駆け込んだ近所の電気店のオッサン、もしかしてそこらへんにあった業務用のケーブルから切って分けてくれたんじゃないだろうか。
受像状態も診る、ということで結局テレビの電源を入れたので、配線もバラしておかなくてよかった。
そしてお約束の、セールス・トークがはじまってしまう。
以前私が勤めていたブラック企業だったらいざ知らず、今の仕事(現業機関)では、一連のコロナ禍を通じて何度も試行錯誤してみたが完全リモートとか絶対に無理だったし、テレビ見てないし、ネットはそもそも動画観ないし音楽活動やめてからはメールも来ないし、未だにガラケーだし。
案の定全く話が噛み合わないまま終了。
タブレットでアンケートへの回答と、点検作業完了確認のサイン。
事前の案内チラシには「約30分」とあったのに、セールストーク含めて1時間かかった。これなら次回はいいかな、点検に応じなくて。
この人いったい、何が楽しくて生きてるんだろう、と思われちゃったよな絶対。
別に今はやりの「道具」なんかひとつも持ってなくたって、(想像力さえあれば)楽しめることはいくらでもあるんだけど。

成約ならず、の帰りしな、立てかけてある巨大なキーボードケースに気付いたのか、
「何か楽器をやられてるんですか?」
とお世辞トーク
ドラムとキーボード、と答えてから、以前の私だったら
「歌が本職だけどね」
と付け加えてたな、などとしばらく経ってから思ったりする。
我ながらなんともな組み合わせだよな、改めて。
「来世」なんてーものがあるのなら、また音楽やるようなら必ずギターから手を付けようと思う。

営業クンはそのまま隣室へ入って行ったようだ。
12時前に、30分ほどで立ち去ったようなので、社会人だった私は「カモ」だと思われてたのか、とも思ったが(多分、実家が太い学生よりはカネ持ってねぇんだけど)、もしかすると隣室学生は入居時に契約済だったのかも知れず、だとしたら点検だけで、セールストークはいらなかったということなのだろう。

窓を全解放して換気、ドアノブ周りを消毒した後、なぜかベランダ床の掃除に発展してしまう。
なんか私の内なる「A型」のスイッチが、入っちゃったらしい。

午後、買い出しこそ行かなかったがコンビニにAmazonの振り込み(HDMI変換器)と、ガス・電気代の振り込みを言い訳に、部屋を出てみた。
MA-1を着こんでいると、思ったほど寒くは感じない。
しかし雨は降ったりやんだり。
踏切向こうのスーパーまで行って、結局少し買い物をして、駅でPASMOの残高を確認、帰宅した。
卒業式があったらしく、信号を大学に向かって歩いてくる袴姿の群れに遭遇する。
まともに卒業できなかった私のコンプレックスが、増幅されちゃうな。
親のすねかじってまで袴(レンタル?)で揃える、とか、生活の余裕ぶりが妬ましい。

行きつけの整体院の午後の開診時間までは、あと30分ほど。不意に手持無沙汰な時間が余ってしまった。
目についた作成中のNゲージ・ディスプレイに、芝生マットを貼ってみる。
桜の木の下には祠を設置することにしたので、線路を挟んで桜の木側にはまだ貼らない。
ネット通販で届いた祠は、あまりの小ささ(そりゃだってスケール1/150)に一気に組み立てないとパーツをなくしてしまいそうなので、かなりまとまった時間と気合が必要だ…すでに怖気づいている。
100均で買っておいた芝生マットは、裏面に強力なノリがついているシート。裏に鉛筆でおおまかな大きさをケガイてからカッターで切り取ったが、思った以上に厚手な感じ。芝がパラパラと落ちるようなやわなつくりではなかった(100均、すごい)。
角は貼り付けてからハサミで切り落としたが、少し大き目に切り出して、端も同じようにするべきだったか。ちょっと短くなってしまった…。
先に接着してある架線柱は細く、芝生マットはくり抜かないで端から切り込みを入れるだけで済ます(うん、見た目にはわからない)。
芝生マットが固定されたことで結果的にガイドラインができたので、レールも接着、固定した。
桜の木はもう一本あるので、「左右対称」の形でほぼ同じディスプレイをもう1台、作ってみようと思っている。
というわけで玄関に置いてあった「(西武)クモハ471」が入っているディスプレイケースも持ってきて、余っていたレールを現物合わせで切り出し設置。
工作の要領は一度経験して考える必要がないので、時間はかからないが、後でやすり掛けするつもりで余裕をもって切り出したレールは今度は長すぎてしまい、アクリルケースに収まらない。ミリ単位でやすり掛けする羽目になってしまった。
おっと、夢中になりすぎて整体院へ行くのを忘れそうに…。

夕方、かまぼこにわさび醤油をツマミに、先日秩父で買ってきた日本酒「白扇」を舐めている。
ツマミは肉より魚が合いそうな、典型的な日本酒という感じ。秩父はワインのような軽い口当たりの日本酒が多い印象だったが、これはアタリか。私の記憶が正しければ「白扇」、長瀞の駅前で見かけた蔵元のものだ。

今日の私は、仕事休みの日にしてはここまですでに大活躍(笑)だった。
というか最近、他人と会うのがとても億劫なのだ。
ツイッター上の医療関係の方々が口々に「第9波」の始まりをツイートしはじめた。
東京の実行再生産数も1を超えたようだ。
感染者数が増えるのは急激だが、減らすには相当の時間が必要なのはもう全国民が「8回」も経験済みなはずで。
これは今年のGW、早くも潰えたな。