正月3日目。

いつも通り昼食に部屋を出る際、最初から「ルーディメント練習セット」を持参するという荒業に出てみる。
自分の頭がアレコレ後ろ向きなこと(練習しない言い訳)を考え始めないうちに。
これが功を奏したのか、いつもの公園のベンチで、スーパーで買ったサンドイッチ片手に、久しぶりの練習に手がついた。
スネアスタンドは先日、実家から持ち帰った「演奏用」のものを持ち出したのも、気分がかわってよかったのかも知れない(「練習用」の方は会社に常設しようと企んでいる)。

この正月休み中、「あの花」テレビシリーズの一気見しようと思っていたことを思い出し、昨夜から手を付けている。
今日も夕方、缶ビールのお供に見始めて最終回までたどり着き、ボロボロ泣いてしまった(恥)。
やっぱ「総集編」っぽい内容になった劇場版よりも、改めて見直すと各キャラによる名場面も多く(劇場版よりも尺が長いんだから当たり前だが)、正直なんでここカットしちゃったかな、と思う(伏線)部分も何か所か(ファンとは厄介なもの)。
知ってて劇場版を見るのと、知らないで見てるのでは話の味わい取り方がまた変わる。
想定外だったのは、視聴後の副作用(?)として猛烈に定林寺・秩父橋界隈に行きたくなってしまい、これは全く逆効果だった。

折しも今宮神社でも昨年末、地元の中学生美術部がみごとな迫力の龍の絵を奉納したとニュースになっており、(補修工事を終えたという秩父橋共々)ぜひとも現物を見たいと、このところの俺にしては珍しいモチベーションが生まれている。
www3.nhk.or.jp

俺は明日までが正月休みなので、通常出勤のつもりで早朝に起きて、その足で平日の秩父まで足を延ばしてしまおうか、などという妄想が止まらなくなった。
しかし新年早々、感染「第10波」の兆しも感じられるし…。

正月三日目も夜になって、北九州・小倉の市場で大規模火災との速報。
「災害列島」、もう勘弁してほしい。
うっかり(秩父まで)遠出をして、想定外の天変地異に帰れない事態に陥ることも想像したが、逆に行ける時に行っておいた方が…という気にもなる。
今夜は悩ましい夜になりそうだ。

「結束バンド」が地上波初登場となる、「NHK WORLD-JAPAN MUSIC FESTIVAL」に出演、放送日。
この正月は災害・事故が多かったためか、放送時間が年末時のお知らせよりも1時間繰り下がっていた(23:35放送開始)。
…今どきのアニメ曲たちって、「幅」が振り切れちゃってるというか何というか、なんかすごいのね「圧」が(語彙力喪失)。
とはいえ「とってもNHKらしい」お世辞の言い合いみたいなインタビューも挟みつつで、そうでなくとも興味ないアーティストの演奏を延々見せられ続けることに耐え切れなくなり、0:30を一応の区切りとして、「結束バンド」の演奏を待ちきれずにテレビを切って寝オチしたオッサン。

一足早い「ぼっち・ざ・らじお」内の話では、NHKホールでの収録は一番最初だったとのことで、(にわかファンとしては)そのまま収録順にトップバッターを期待していたわけだが、なんと放送ではほぼトリの扱いだったらしい。
見たことはない俺でも名前だけは知っている有名どころのテレビアニメ、そのテーマ曲を歌う方たちが次々と演奏する中でのトリ扱いって、今さらながら「ぼっち・ざ・ろっく」の立ち位置、そんなスゴいことになってたのかと。

というのも、このところの俺自身はすっかり、その熱が冷めつつあって。
翌朝Twitter(現X)で反応を確認してみたところ、午前1:20にアニメ公式から「THANK YOU!」のツイート。
原作から入った人間のはしくれとしては、生身の人達のバンド演奏だったらテレビで見ようがライブDVD買って見ようがそう変わらないし。そこまでのこだわりはなく。
それよりも声優(たち)がこうして前面に顔を出すようになってしまい*1、今や作品世界とは全く無関係な存在になりつつある。

正直、作品世界を重ね合わせて眺める意味が、わからなくなってきちゃってるんですよね。

この作品を通じて知ることになった声優さんたちは、キャラを外れても好きだし今後も応援したいけど、昨夜のツイートでも
「これ、『ぼっちちゃん(後藤ひとり)/C.V.長谷川育美』と勘違いする人もいるのでは?」
と呟いてた方もいたりして。
実際に今後、2期の制作があるかどうかわからないが、なにしろテレビアニメの中での物語はもう長いこと止まったままなのだ。
「2期制作のための資金を稼がなくちゃいけないんです」
といわれれば、それはそうなんだけど。
こういう「売り方」*2も、今やすっかり業界テンプレになっちゃった感があって、作品世界に対するファンとしてはややフクザツな気分。
以前のように無邪気にアツくはなれない(まぁテレビ放映中には見てないわけで、レンタルDVDで「後乗り」した組なんですけどね俺)。

*1:キャラを演じてるわけでもなくて、これはもう原作を離れて独立した「声優ユニット

*2:女性声優を前面に出せばオタクが喰いつく、みたいな